年々増えているきものの仕立て直し(悉皆屋二階堂)

ここ数年の間に、昔のきものをお持ちになるお客様が増えました。(私達はそれを悉皆加工と呼んでいます)

きものは、ほどくと一反の反物になります。そしてお仕立て直しをしますと、再びその人に合った形で着る事の

出来る特性があります。箪笥にしまわれた昔のお祖母様、お母様の温もりのある絹布が時を経て生きる事は

素晴らしいものです。加工は問屋の職人さんにお願いする事になりますが、昔のきものは趣向の凝らされた

技術の粋があり、職人さんは「懐かしさと同時に当時のレベルの高さ」というものを感じるそうです。

新しいきものに袖を通す楽しみというのもありますが、時を経て、再び蘇るきものの袖を通す事もまた

きもののよさを再発見することでしょう。

◆普段着であった結城紬や大島紬をお仕立て直しされる方が近年増えてきました。

本場大島紬