このきものは、お姑さんが40年も前に着た夏の紗のきものですが、お嫁さんがコートに仕立て直し して欲しいと持ち込まれたものです。勿論、きものの表地は日常使用していた&経年変化から 傷みのある場所もありました。ここで、着物地で傷みのあるところは、裏にしてなるべく 目立たないように仕立てました。また、コートは着物地であればおはしょりの部分がある分 加工が可能です。40年前のきものが、職人さんの手で再びコートになることは きものが生きる特性のひとつです。 Posted on 2015年10月21日 by 斎作呉服店 Categories: きものコラム