江戸文化ときもの

お相撲さんで有名な両国駅近くに、江戸東京博物館があります。
この博物館は江戸時代から明治、大正、昭和、現在の平成と歴史の変貌をまとめています。そして江戸時代は最も日本人らしかった時代なのかも知れません。

江戸時代は約400年もの長きに渡り、徳川家が政事の中央に君臨し続けました。
その400年もの歳月の間に、人々は様々な生活の知恵や工夫を生み出し、それが江戸文化といわれるものを創り上げました。

士農工商という身分制度が縛りとなり、人々はそれぞれその身分によって異なる文化を育んでいきました。しかし、江戸っ子はこういう政府のやり方に不満を持ち、そのはけ口を、衣類、文学、舞台等にに反映させました。

衣類においては、農民は、布・木綿のみ、地主は紬、下級武士は紬・絹までとされ贅沢な装飾は禁じられたという中、 表は仕方は無いが裏ならば贅沢な装飾をしても「お上は分かるめえ」という反骨を持つ者も現われました。これが後々に江戸文化の一つとして醸成されたとも言えます。

きものを通して、意気と粋を第一とした江戸文化を味わうのもまた楽しみの一つではないでしょうか。