武士の裃(かみしも)の染柄で、これにつける小紋柄は「家」を象徴した。 将軍家をはじめ、諸藩では特定の小紋柄を定め、「留柄」と称して裃を染めたのである。 徳川家の松葉、紀州家の極鮫、武田家の武田菱など、その種類は多く、これを「定小紋」と称した。 遠目には無地のように見えるが、しかし柄や地色には趣向を凝らし、近付いて見ると型や染の美麗さが目につく。 Posted on 2015年9月13日2015年9月13日 by 斎作呉服店 Categories: きものコラム