不確実性の美学(至凡氏きものばなし) 不確実性は、日本人が長い間費やして育ててきた美学である。不確かは日本的情緒の土壌でもある。 「つまらないものでございますが」など、その不確かなところに、いいしれぬ心がこもり、人間の美しさを観る思いがする。 近代科学は、こ…Read More » Posted on 2015年6月23日2015年9月13日 by 斎作呉服店 Categories: きものコラム
きものの言語性(至凡氏きものばなし) きものは、ことに女のきものにあっては、感情を表現する媒体にある。 かっての女のきものすがたが美しかったのは、きものによって言語を省略したからである。 一昔前の女は無口だったから情緒があり、美しかった。 女の感情を直接言葉…Read More » Posted on 2015年6月23日2015年8月20日 by 斎作呉服店 Categories: きものコラム
きもののこと(至凡氏きものばなし) きもののほんとうの素晴らしさは余情にある。 余情は言外の趣をいう。きものという衣装は、多くの言葉を秘める。 だからきもの姿は美しいのである。 このような衣服文化は他に類をみない。日本人の生活の知恵といえるだろう。 きもの…Read More » Posted on 2015年6月23日2015年8月20日 by 斎作呉服店 Categories: きものコラム
結城紬のこと (至凡氏きものばなし) 茜色して、暮れなずむ農家の縁先で、はじめて結城紬に出会ったとき、思わず胸が熱くなり涙がこぼれました。 結城紬の世界―。 それは、農民にしか創造出来ない情感の世界。 それは、芸術家でもない、職人でもない。 どんなにたくみに…Read More » Posted on 2015年6月4日2015年9月13日 by 斎作呉服店 Categories: きものコラム